読書録

ある意味、備忘録。 知らないことをしるのは、非常に楽しいです。

最終兵器彼女

最終兵器彼女 (1) 最終兵器彼女 (1)
高橋 しん (2000/05)
小学館
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泣きたい時には、これを読め。
ぐるぐる回っていく青春と、戦争というモチーフを題材にした漫画。

ちせは、可愛い。背が小さくて、とろくて、得意科目は世界史。口癖は「ごめなさい」
そんなちせと、辿々しくも付き合い始めたシュウジの目の前に降り立ったのは。
「シュウちゃん、アタシ最終兵器になっちゃった」

なんで戦争しているのかとか、その相手は誰なのかとか(多分、世界大戦とか)、何よりも最終兵器ってなんやねん、なんでちせが!?という疑問を残しつつも、人を好きになるってどういうことかをずっと問い続けていく漫画です。

戦争に向かう彼女に何も出来ないシュウジ、ちせの辛さに気が付けなかったシュウジ、大丈夫と言いつつもちせを怖がってしまったシュウジ。
シュウジと一緒にいたかったために、親しかった人を見殺しにしてしまったちせ、段々と意識が犯されていく中でただ必死に恋と、罪悪感に悩まされるちせ。
すれ違っては、再び交わり、泣きながらも、一緒にいたい、と考える二人が本当に泣けます。

恋と同時に、戦争もテーマらしいので、人間の生き死にが扱われています。しかも、多数。その人らそれぞれの生き方を無惨に切り捨ててしまう戦争という恐ろしさ。彼らの死に様は、無情で無惨で救いがない。現実的すぎる。この漫画は、戦争の恐ろしさを教えてくれるものでもあると思います。

最後に彼らが選んだ道が、彼らにとって幸せであるように。
途中で挿入される詩的表現は、何度も読み直して、覚えてしまいました(笑)人間らしい彼らの感情と、行動は、私に直撃して、涙腺を壊してくれました。
性については、ありのままを、ということで性的表現については生々しく書いています。それも、人間らしいな、という感じ。
終わり方は「あれ?」というところもありますが、全体としてみると、いい終わり方でした。謎が謎なままで、主題がずれなかったのもよい。

泣かずに読めるか!(笑)

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